地域探究プログラムとは
「地域探究プログラム」は、高校生の体験活動を通じた成長を目指し、改訂された学習指導要領のキーワードである「探究」の手法を用いて学習を深める制度です。取組みを段階的に分けており、ステップⅠ「地域探究トライアル」とステップⅡ「地域探究アワード」から構成しています。
「地域探究トライアル」では「探究」の学びと実践を、そして「地域探究アワード」では意欲の高い高校生向けに実践活動の顕彰を行います。
「地域探究プログラム」 の魅力
好きなことだから
続けられる!
ピアノを弾くのが好きであれば地域の老人ホームでピアノ発表会を開催してみましょう!
好きなことと地域がつながる活動であれば、どんな活動をしても構いません。
このプログラムに参加すれば、活動するためのはじめの一歩を教わることができます。
そして何より好きなことだからこそ楽しく活動を続けられます。
知恵を絞った活動であればどんな活動でも構いません。
自分のポートフォリオを
手に入れよう!
これは、あなたのそれまでの活動とあなたの言葉、この2つの要素をまとめた集大成であり、あなただけのポートフォリオになります。
この実践活動報告書は、自分のそれまでの取り組んだ活動を証明することに役立ちます。 活動の中でうまくいったこともうまくいかなかったことも書きます。
どうやって壁を乗り越えてきたのかを自分の言葉で書いてみましょう。
自分の活動を証明できるポートフォリオを持っているということは、これからの進路選択における大きな武器となります。
もちろん高校を卒業してから進むための総合型選抜や就職の面接等に活用することもできます。
自分の将来を
考える出会いがある!
学校生活だけでは、熱い「想い」をもって活動している大人に出会う機会がなかなかないと思います。 そして、一緒にプログラムに参加した高校生の参加者とも出会えます。
このプログラムで出会う同じ目標をもつ高校生は、大切な仲間となるはずです。
このプログラムに参加すれば、たくさんの出会いがあります。
そんな出会いこそが、あなたの将来なりたい姿を明確にしてくれるかもしれません。
面接などで役に立つ
コミュニケーション能力が身につく!
発表前の情報を整理する作業で、伝えたいことをわかりやすく表現する力が鍛えられます。
また、あなたの発表を聞く教育関係者との意見交換で、相手の意見に耳を傾け、その言葉の意図や本心を正しく汲み取る力を身に付けることができます。
この2つの力は、面接試験等のあなたをアピールする場面できっと役に立つはずです。
学習指導要領に基づく
「探究のプロセス」
集団宿泊を通した
主体的・対話的で深い学びの推進
青少年教育施設での集団宿泊を通して、
- 自然体験や生活体験が「主体的な学び」の基盤となる「自己肯定感」を高める
- 集団宿泊活動が「人間関係を形成」し、「対話的な学び」ができる学級づくりにつながる
- 施設での活動で得られる実感を伴った理解が「深い学び」につながる
事業対象:日本在住の高校生及びそれに相応する学籍又は年齢にある者
オリエンテーション合宿への参加:全国に27ある国立青少年教育施設の応募方法のとおり
「地域探究プログラム」の構成
創設の背景
18歳(高校3年生)は選挙権の獲得(2016年施行)、成人年齢の引き下げ(2022年施行)など、以前と比べ、高校生が社会に関わることが求められています。
また、進路の決定等人生の選択の1つの岐路にあります。
進学においては、文部科学省が取り組んでいる高大接続改革により、大学入学者選抜も大きく変わろうとしております。
今後高校生は、予測できない変化に受け身で対処するのではなく、主体的に向き合って関わり合い、その過程を通して自らの可能性を高めることが必要になっています。
新しい高等学校学習指導要領では「総合的な探究の時間」の目標において、「探究の見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、自己の在り方生き方を考えながらよりよく課題を発見し解決していくための資質・能力を育成することを目指す」ことが示されました。
※(参考)中央教育審議会教育課程部会 答申概要
※(参考)高等学校学習指導要領(平成30年公示)
以上のような現状を踏まえ、当機構は「体験活動を通した青少年の自立」を目指し、各施設の立地条件を活かした特色のある活動展開、多様な体験活動の機会を提供するノウハウを生かし、「新たな価値を創造する人材の育成」へのアプローチとして、本制度を創設することとしました。
「総合的な探究の時間」の
学びをサポート
カリキュラムを通じて「探究のプロセス」を学び、
①課題の設定
②情報の収集
③整理・分析
④まとめ・表現
の4つのプロセスを体験できるよう構成されています。
また、カリキュラム1コマの時間も授業時間にあわせて50分とするなど、授業へ位置づけやすいよう工夫をしています。
カリキュラムの実施にあたっては、講師となる地域活動の実践者の紹介や連絡調整、施設職員による先生方の指導補助など、先生方の授業をサポートします。
「探究のプロセス」を
踏まえたカリキュラム構成
地域探究プログラムの概要
対象
日本在住の高校生及びそれに相応する学籍又は年齢にあるもの
会場
参加にあたって
- 必ずしも同一年度中に実施する必要はありません。
(例:1年時にオリエンテーション合宿に参加、2年時に実践活動及び地域探究アワードへの参加など) - オリエンテーション合宿では、学びを深めるため、施設での宿泊活動を盛り込むことが必要です。
(宿泊活動による効果は次ページ参照) - 施設の他、学校でカリキュラムを実施することも可能です。